掘っ立て小屋の物置

すかろっぷ(@scallopps)のブログです。主にゴーストトリックとジョジョ。

スタンド学自主ゼミナール ⓪スタンドって結局何なんだ ~ジョジョファンの皆さん、助けてください~

 

※この記事には微量ながら「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋」の展示内容のネタバレを含みます。気になる方は見るのをやめてね。

 

 

 

 

 

 

 

突然いきあたりばったりで企画を始める魚介類、すかろっぷです。

こんなことを突然呟いたのも、先日「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋」(以下、冒険の波紋)に行った際に、最新のスタンドの公式説明を目にする機会があったからです。もうテンションブチ上がったよね。

完全な内容を明記することは避けますが、パネル曰く、スタンドとは「生命の持つ精神エネルギーが具象化したもの」だそうで。

何気ない一文のように見えますが、この一文を見た時、自分はとてつもなく混乱しました。

 

――なぜなら、自分の記憶の限りでは、スタンド≒生命≒精神の図が明示されたのはこれが初めてだったからです。

 

しかし、自分は画集を買えていないうえに(とても悔しい)、ハマって数年の新参ファンなので、古い記述では既に同様の記述が為されているかもしれません。そのため、恥ずかしながらジョジョファンの皆さんのお力をお借りしたく、上記のような募集をかけた次第です。

以下は、備忘録を兼ねた自分の知識の整理です。

 

冒険の波紋以前のスタンドの説明

自分の手持ちの説明(フォロワーさんに教えていただいたもの含む)では、スタンドは以下のように説明されています。

古い順に列挙していくと、

  • 単行本13巻 作者コメント

    「この巻から『スタンド』と呼ばれる新しい能力が出てきますが、
    それは超能力を絵でイメージ化したものです。

    従来の超能力はビルを崩したり、
    光や電気のようなものでパワーの強さを表現していました。
    それ自体を表現できないかあと思って考え出したのが『スタンド』です。」

  • 単行本13巻 ジョセフの台詞
    「承太郎!悪霊と思っていたのは、おまえの生命エネルギーが作り出すパワーある像(ヴィジョン)なのじゃ!そばに立つというところから、その像を名づけて『幽波紋』!(スタンド)」
  • 三部ドラマCD(フォロワーさん情報) ※?
    「"幽波紋"(スタンド)といわれるパワーある像(ヴィジョン)」
  • 三部小説 ※
    幽波紋――人間の生命エネルギーが作りだすパワー持つヴィジョン」
    「限られたごく一部の人間や動物が持っている特殊能力、いわゆる"超能力"の一つの解釈法だ。」
  • 画集『JoJo6251[荒木飛呂彦の世界]』(フォロワーさん情報)
    「生命エネルギーが造り出すパワーある像」
  • アニメージュ付録? STAND UP GUIDE(フォロワーさん情報)※
    「生物の生命エネルギーによって生み出される"超常の力"を発する"像"(ヴィジョン)。
    その姿や特殊能力は一体ずつ固有のもので、発現させ使役する者="スタンド使い"の性格や個性に影響される。
    つまりスタンド能力とはスタンド使いの精神力が拡張されたようなもの。」
  • 三部アニメ公式サイト ※
    「「幽波紋(スタンド(振り仮名))」と呼ばれる能力」
  • 四部アニメ公式サイト ※
    「承太郎と同じ特殊能力、「スタンド」」
  • ゲーム「ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン」用語集(フォロワーさん情報)※
    「パワーを持った像(ヴィジョン)であり、持ち主の傍らに出現し、超常的能力を発揮する。
    他人を攻撃したり、本体を守ったりする守護霊のような存在。「幽波紋」とも書く。」

 

※は原作コミックスおよび画集(一次資料)から離れた媒体での説明(二次資料)という意味です。

上を見ても分かるように、今までスタンドについての説明で「精神」という言葉が使われたこと自体が非常に稀でした。

また、一次媒体では基本的に「スタンド≒生命エネルギー」の図式があり、二次媒体も基本的にそれに習っていることが伺えます。

我々読者はスタンド≒本体の精神の現れ、あるいは守護霊的なものと捉えることがままありますが(というか自分がそうなだけなんですが)、その解釈は(少なくとも冒険の波紋以前では)ファンの想像の範疇にとどまるものだということです。
…もちろん、想像するに足りる描写が原作にあるということでもありますが。

 

冒険の波紋の説明は「一次資料」か否か

ここで気になってくるのが、冒険の波紋でのスタンド説明は、「一次資料」「二次資料」かということです。

結論から言えば、少なくとも私は一次資料に値すると考えます。

 

一番の理由としては、今回の原画展にあたり荒木先生による音声解説が収録されていること、そしてその音声解説がある程度パネルの内容を参照したものであったことです。このことから、あの解説は少なからず荒木先生の監修が入ったものではないかと推測できます。

また、冒険の波紋は、ジョジョの集大成といえる大規模な原画展です。その原画展において、パネルの説明に荒木先生の解釈と違うものが記載されるでしょうか?このことからも、パネルの文章はある程度荒木先生の監修を受けた、信頼に値するものであると私は考えます。

 

…ということで、冒険の波紋でのスタンド説明が、(個人的に)衝撃的な一文であったことがお分かりいただけたのではないでしょうか。

そして、この説を補強するために、冒険の波紋以前のスタンド説明の資料を集めています。どんな小さな記述でも結構です。一次資料・二次資料問いません。

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